“マニア向け”とまではいかずとも、一般的にはちょっとマニアックなお話。
デバージ(DeBarge)というアーティストについて少々…
80年代中盤に思春期を過ごした方には、全米3位を記録した「Rhythm Of The Night」(1985年)のヒットで知られる、5人組ファミリー・グループ。
この曲が収録された4枚目のアルバム『Rhythm Of The Night』からは、もう1曲の全米TOP10ヒット「Who’s Holding Donna Now」(6位)も生まれ、今後の大ブレイクが期待されていたのですが
以降、チャートからは姿を消し、グループはデビュー10周年の1989年に解散してしまうのです。
デバージの魅力は、何といってもメインを務めるエル・デバージのフェミニンなボーカル。
ファルセットを柔軟に使いこなし、甘く囁いたり、哀愁を漂せるような一面もみせ、且つ誰にも真似できない唯一無二の声質をもつ最強のボーカリスト…と、個人的は謳っております。
そのエル・デバージは、80年代にソロ・アルバムを2枚リリースしていて、そのどちらも傑作なんですけど。
89年にリリースしたセカンド・アルバム『Gemini』なんかは、マイケルの『Dangerous』(1991年)を先取りしたようなニュージャックダンサー満載の内容で、カッコイイんです。
女子受けもよさそうなラテン風味の甘いビジュアルにも、ブレイクの兆しを感じられそうだったのに…
なぜ、デバージはジャクソン5に、エル・デバージはマイケル・ジャクソンになれなかったのか。
「大衆受けしない曲が多い」
「二番煎じ」
「そもそも並べる次元じゃない」
それもどうなんだろう…
アシャンティの「Foolish」(2002年)や、ノトーリアス・B.I.G.の「One More Chance」(1994年)ネタで再燃した「Stay with me」(1982年)は、文句のつけどころのない名曲にもかかわらず当時はヒットせず
アーティストや音楽マニアからは高く評価される彼らの音楽は、幅広いリスナーには受け入れられなかったのか
そんなこんなをモヤモヤ考えてしまうくらい、デバージというアーティストが大好きなワケですが
その中でも、R&Bチャート1位を獲得した「Time Will Reveal」(1983年)は個人的な最高傑作。
これから迎える寒い季節にピッタリはまる、心温まるアーバンメロウです。
デバージは、アップよりもスロウで本領発揮できるグループだと思います。というか、圧倒的にメロウ系のクオリティが高い。旋律の美しさと難解なコード進行、そしてエルのボーカルが、完璧なサウンドを生み出す。
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