年も早、年間チャートの予想時期がやってまいりました。
ビルボードチャート(HOT100、Billboard200)は、前年の12月~同年11月末までがその年の集計期間になります。つまり、今年は2020年12月1日~2021年11月30日までが対象期間。
【米ビルボード・ソング・チャート】
テイラー・スウィフト首位獲得、
『レッド』再録盤から計26曲がチャートイン
1位 テイラー・スウィフト
2位 アデル
3位 ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
4位 リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウ
5位 シルク・ソニックhttps://t.co/okgPVY6HCg#Hot100 pic.twitter.com/HVBJK2itBt— Billboard JAPAN 洋楽 (@BillboardJP_INT) November 23, 2021
今週発表の11月27日付チャートで2021年の集計は終了。ということで今年も(誰にもたのまれてないんだけど)今年流行ったタイトル10曲を年間チャートとして予想し、ピックアップしてみたいと思います。
上半期版はコチラを
昨年の年間チャートはコチラをどうぞ
出典:Dua Lipa
1位予想はデュアリパの「Levitating」。集計終了までの最高位は2位どまりでしたが、TOP10滞在週を歴代2位の41週に更新。通算59週の超ロングヒットでトップに立つ…のではないかと予想します。
予想が当たれば、デュアリパは昨年4位を記録した「Don’t Start Now」、ダベイビーは昨年5位にランクインした「Rockstar」に続く2年連続、2曲目のランクイン。年間1位はどちらにとっても初の快挙です。
週間チャートで1位を獲っていない曲が年間1位を獲得したとすれば、2001年にライフハウスが「Hanging by a Moment」(最高2位)で獲得して以来、なんと20年ぶり。なお、その前2000年の年間1位を獲得したフェイスヒル「Breath」も2位どまりで、女性アーティストの曲としては21年ぶり、ということになります。
イギリス出身のアーティストが年間チャートを制すとすれば、2017年にエドシーランが「Shape of You」で獲得して以来4年ぶり、女性アーティストではアデルの「Rolling In The Deep」が獲得した2011年以来10年ぶりです。
出典:The Weeknd
2位予想はウィークエンドはとアリアナグランデの「Save Your Tears」。最高位は5月8~15日の2週マークした1位で、集計終了まで49週ランクインするロングヒットを記録しました。予想が当たれば、ウィークエンドは昨年の年間チャートを制した後述の「Blinding Lights」に続き2年連続、通算4曲目。アリアナは2014年9位の「Problem」、2019年7位の「7 rings」に続く3曲目のランクインです。
「Save Your Tears」のリリースは昨年の8月ですが、今年4月にアリアナをゲストに迎えたリミックスが発売され、ポイントが急上昇。前述の「Levitating」もそうですが、今年も(後出し)リミックス効果でヒットした曲が多いです。
アリアナは今年、昨年11月にNo,1デビューした「Positions」と「34+35」の2曲もヒットさせておりまして、後者はミーガン&ドージャ参加のリミックスが発売された後、(1位は逃したけど)2位まで上昇しました。
3位予想はオリヴィアロドリゴの「good 4 u」。5月29日に初登場で1位を獲得。翌週はBTSに首位を奪われたものの、11週間連続で2位に居座り、11月13日までの約半年TOP10に居座り続けました。集計終了までの総ランクイン数は27週で、2位の連続記録としてはホイットニーヒューストンの「Exhale」(1995年)と並ぶ歴代最長記録を更新しております。
オリヴィアは後述にある「drivers license」もTOP10入りするだろうと予想しております。同じアーティストのタイトルが2曲同時TOP10入りするのは珍しくないですが、女性アーティストに限定すると意外やケイティペリーが「Firework」(3位)と「E.T.」(4位)を送り込んだ2011年以来10年ぶりです。
「good 4 u」はロック~パンク色の強い曲ですが、ロックにカテゴライズされる女性アーティストの曲がTOP10にランクインするのは、ケリークラークソンの「Stronger」(2012年)以来です。
出典:24kGoldn
4位予想は24kGoldnの「Mood」。2020年区分では10月24~31日、11月14日~28日の計5週1位を獲得して、昨年の年間チャートでは47位にランクインしましたが、今年のチャート区分では、12月12日、1月9日~16日の計3週をマークして、TOP10に31週、8月まで52週を記録してます。昨年のチャートと期間割れしなければ年間1位だった、カモ?
24kGoldnもイアンディールも、ジャンルはヒップホップにカテゴライズされておりますが、この曲はラップ要素は(ほぼ)皆無でロック&オルタナティブにクロスオーバーしての大ヒットで、ロック&オルタナティブチャート、オルタナティブチャート、ラップチャート、それからHot100の4つのチャートで1位を獲得したのは「Mood」が初です。
「Levitating」もそうですが、この曲もTik Tokのバイラルヒットによりチャートを上昇しました。昨今はTik Tokがヒットのキーとなっている、といっても過言ではない…
出典:Olivia Rodrigo
Tik Tokといえば、5位予想とした「drivers license」もSNSを駆使して大ヒットしました。1月23日チャートで1位に初登場してから3月13日まで8週連続を記録した後、7月19日まで27週ランクインしました…が、以降の落ち込みが早かったのが懸念点。2021年最長の通算10週をマークしたBTSの「Butter」もそうですが、首位獲得数が長くても総ランクイン数が短ければ、年間チャートでは上位に食い込めない、というのがビルボードの鉄則(?)です。
予想が当たれば、デビュー曲が年間TOP10にランクインするのは、2019年の年間1位を獲得したリルナズXの「Old Town Road」以来2年ぶりで、女性アーティストではメーガントレイナーの「All About That Bass」が8位にランクインした2014年以来、7年ぶり。
「good 4 u」と「drivers license」が収録されたデビューアルバム『Sour』も、年間チャートTOP10入りすると予想しておりますが、あくまで予想。1月に開催される64回グラミー賞では、主要4部門、計7つにノミネートされました。
出典:Bruno Mars
6位予想は、シルクソニックの「Leave The Door Open」。予想が当たれば、ブルーノマーズは、2011年6位の「Grenade」、2013年8位の「When I Was Your Man」、2015年1位の「Uptown Funk!」、2017年3位の「That’s What I Like」に続く5曲目、アンダーソンパークは初のTOP10入りです。
3月20日チャートで4位に初登場した後、直後に開催された63回グラミー賞でのパフォーマンス効果で2位にランクアップして、登場5週目の4月17日で首位に到達しました。5月22日に2週目の1位を獲得してから、集計終了まで通算37週ランクインし続けております。
予想が当たれば、フィーチャリングアーティストではなく、正式な男性デュオの曲が年間TOP10入りするのは、2013年の年間チャートを制したマックルモア&ライアンルイスの「Thrift Shop」以来7年ぶりで、R&Bにカテゴライズされる男性デュオの曲(非ヒップホップ)としては、ケーシー&ジョジョの「All My Life」が7位にランクインした1998年以来、23年ぶりです。
シルクソニックとしては、2ndシングル「Skate」が14位、3rdシングル「Smokin Out the Window」が5位のヒットに、3曲を収録したデビューアルバム『An Evening with Silk Sonic』も最新の週間チャートで2位に初登場しております。来年の年間チャート、グラミーでは期待できるカモ?
出典:Justin Bieber
7位予想は、ジャスティンビーバーの「Peaches」。首位獲得は初登場した4月3日の1週のみですが、10月までの半年間30週を超えるロングヒット記録しました。
予想が当たれば、ジャスティンの年間チャートTOP10入りは、2016年のワンツーフィニッシュを飾った「Love Yourself」と「Sorry」、リミックスのゲストで参加した2017年2位の「Despacito」に続く4曲目で、ゲストとして参加したダニエルシーザーとギヴィオン2人は、どちらにとっても初のランクイン。
出典:The Weeknd
8位予想は、ウィークエンドの「Blinding Lights」。予想が当たれば、前述のとおり「Save Your Tears」で4曲目の年間TOP10入りということになりますが、「Blinding Lights」は昨年の年間1位を獲得しているので、今回2度目のランクインを2回分(2曲分)とすれば通算5曲目(5回目)ということになります。
年間チャートに2曲同時ランクインさせたのは、2015年に「Earned It」(9位)と「The Hills」(10位)がランクインして以来6年ぶり、自身2回目の快挙で、同じ曲が2年連続で年間TOP10入りしたのは、2016年10位、2017年7位にランクインしたチェインスモーカーズの「Closer」以来です。なお、年間チャートで1位を獲得した曲が、次の年の年間チャートでもTOP10入りしたのは史上初。
「Blinding Lights」は、今年に入ってTOP10滞在週を歴代最長の57週に更新しております。
出典:Doja Cat
9位予想は、ドージャキャットとシザの「Kiss Me More」。4月24日に7位に初登場してからTOP10をキープして、アルバム『Planet Her』のデビューと同日の7月10日で3位まで上昇。以降、集計終了まで通算31週ランクインするロングヒットを記録しました。
予想が当たれば、女性ラッパー(にカテゴライズされる)の曲が年間TOP10にランクインするのは、カーディBの「I Like It」が7位にランクインした2018年以来、3年ぶりで、女性アーティスト同士のコラボレーションがTOP10入りするのは、イギーアゼリアとチャーリーXCXの「Fancy」が4位にランクインした2014年以来、7年ぶりとなります。
この曲には、1982年の年間1位を獲得したオリヴィアニュートンジョンの「Physical」がサンプリングソースとして使われておりまして、TOP10入りは2回目の快挙です。なお、ドージャ、シザにとってはいずれも初の年間TOP10入り。週間チャートで初めて1位を獲得した「Say So」は、昨年の年間11位どまりでした。
出典:The Kid LAROI.
10位予想は、キッドラロイとジャスティンビーバーの「Stay」。8月14~9月4日、9月25日、10月2日、25日の計7週1位を獲得してから、集計終了の11月27日までTOP4をキープし続けております。…が、ランクイン週がわずか19週ということでTOP10入りはビミョウなところ。集計割れしなければ、年間1位も期待できる勢いです。
予想が当たれば、ジャスティンは前述の「Peaches」に続く5曲目、キッドラロイは初のランクインです。
出典:Lil Nas X
「Stay」の代打(っていうのか?)として挙げたいのが、リルナズXの「MONTERO」。4月10日にNo,1デビューして、集計終了まで34週ランクインしました。この曲がランクインすれば、2019年の年間1位を獲得した「Old Town Road」に続く2曲目のTOP10入りです。次のシングル「Industry Baby」も10月23日に週間チャートで1位を、最新チャートで4位にランクインしておりますが、こちらもランクインが17週と少ないのが懸念。
出典:Glass Animals
グラスアニマルズの「Heat Waves」も、チャートインが44週目ということでTOP10入りが見込めなくもないですが、上位にランクインしたのがつい最近で、もっと早くTOP10入りしていれば違ったかもしれない…?
出典:Luke Combs
今年は、ウォーカーヘイズ の「Fancy Like」やルークコムズの「Forever After All」など、男性カントリーシンガーの曲もヒットしました。シングルチャートにはランクインしていませんが、モーガンウォレンの『Dangerous: The Double Album』は年間アルバム1位が濃厚…(と予想しております)
出典:Adele
現在独走しているアデルの「Easy On Me」もは来年に持ち越しですね~
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