…というご質問をよく頂戴します。
「じゃあ教えてあげましょう」って上から物言いできるほど立派な評論はできませんが、毎週蓄積された情報などから個人的見解を(えらそうに)述べてみます。
【米ビルボード・ソング・チャート】
「ステイ」6週目の首位
1位 ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
2位 リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウ
3位 ドレイクft.フューチャー&ヤング・サグ
4位 エド・シーラン
5位 ウォーカー・ヘイズhttps://t.co/AJRtGzaaWS#Hot100 pic.twitter.com/T86yHEp6qo— Billboard JAPAN 洋楽 (@BillboardJP_INT) September 28, 2021
最新のビルボードチャート(全米)では、オーストラリア出身の若手ラッパー=・キッド・ラロイと我らがジャスティン・ビーバーのコラボレーション「Stay」が5週目の1位を獲得しました。
どんな曲かというと…
出典:The Kid LAROI
こんな曲。ラッパーの曲…のはずが、ラップなしのエレクトロポップっていう。エレクトロポップというか80年代のリバイバル、シンセポップ~ニューウェーブを焼き直した感じです。
80’sシンセポップの焼き直しといえば、昨年の年間チャートを制したウィークエンドの「Blinding Lights」が真っ先に浮かびますが、それ以降このテの曲がヒットしている、そんな傾向がみられるような気がします。
出典:Ed Sheeran
80年代のリバイバルでは、いわゆる“ニューディスコ”と呼ばれるヒット曲も数多く、今年はデュアリパの「Levitating」やエドシーランの「Bad Habits」なんかがその流行に則って売れました。
「Blinding Lights」や「Levitating」はTik Tokにダンス動画が多数投稿され、SNS経由でバイラルヒットしたことも大きな要因。
出典:Walker Hayes
最新のチャートで5位にランクインしているカントリーシンガーのウォーカーヘイズも、自粛期間中に「家族でユルく踊れる」をコンセプトとした動画がTik Tokでブレイクし、「Fancy Like」をヒットさせています。
出典:PIXEL BOY
Tik Tok経由でのブレイクといえば、今年最も飛躍した新生=オリヴィアロドリゴの「drivers license」もしかり。Tik Tokは、全米での若者に向けたプロモーションにおいてなくてはならないコンテンツとなりました。
出典:Olivia Rodrigo
オリヴィアは3曲目のシングル「good 4 u」も1位に輝き絶好調。バラードでデビューした後どの路線でくのかと思ったら、まさかのパンクっていう。
出典:24kGoldn
ロックにクロスオーバーした曲では、24kゴールデン&イアン・ディオールの「Mood」が大ヒットしました。…が、この曲もヒップホップにカテゴライズされてはいるものの、ラップなしっていう。
ポストマローンの登場以降この傾向がよくみられますが、じゃあ“ポップシンガー”にすればいいのにって思ってしまうのはアタマが固い、考え方が古いからなんでしょう(?)
出典:Lil Nas X
今週2位に浮上したリルナズXの「INDUSTRY BABY」も、ラップパートが(ほぼ)ない。さらにこのすさまじいミュージックビデオってもう「何でもアリ」状態です。
出典:HYBE LABELS
今年は韓国のアイドルグループBTSも大きく飛躍して、ヒットの傾向からみるとなかなか“取っ散らかってる感”否めずですが、ジャンルも性別も国境も区分しなくていいじゃんっていう「多様性を受け入れよう」というアメリカのスローガンそのもの、という受け取り方もできる(かな?)
流行っている曲(サウンド)とはちょっと視点が違いますが、昨今はストリーミング回数がシングル、アルバムのヒットにおける重要なポイントとなるため、「曲の尺が短い」、「アルバムの曲数が多い」の2点が傾向として挙げられます。
【米ビルボード・アルバム・チャート】
ドレイク堂々の首位デビュー、アイアン・メイデン/イマジン・ドラゴンズがTOP10初登場
1位 ドレイク
2位 カニエ・ウェスト
3位 アイアン・メイデン
4位 オリヴィア・ロドリゴ
5位 ドージャ・キャットhttps://t.co/kW6Edj2P6G#Billboard200 pic.twitter.com/QxJuyDUiUB— Billboard JAPAN 洋楽 (@BillboardJP_INT) September 13, 2021
尺が短いのは聴きやすいからまだしも、曲を詰め込む戦略はアルバムの質が落ちるし、一曲一曲のインパクトが薄くなるので、個人的にはあまり好ましくない…
なあんて、こういうネタを綴り始めると止まらなくなるので、また年間チャート予想の時にでも大々的にやりたいと思います(え?)
というか、今年ももう年間チャートを予想する時季が到来した(しそう)なんだな…
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