先日ご来店のお客様に、そんな質問を投げかけられまして。「定義」っていわれるとたしかに何だろうと、施術後も考え込んでしまいました(働け)
シティ・ポップ (city pop) は、1970年代後半から1980年代にかけて日本でリリースされ流行した、ニューミュージックの中でも特に都会的に洗練され洋楽志向のメロディや歌詞を持ったポピュラー音楽。ロックとフォークの日本版ハイブリッドといえるニューミュージックを母胎とする点で、シティ・ポップは洋楽(特にアメリカ音楽)の日本独自なアレンジという側面を持つが、決まったスタイルのサウンドは無く、「明確な定義は無い」「定義は曖昧」「ジャンルよりもムードを指す」とされることもある。主要なアーティストの多くがシンガーソングライターであり、専ら日本語で歌っていた点も特色にあげられる。
出典:Wikipedia
あらためて検索してみたところ、ウィキペディアには堂々「明確な定義は無い」との記載が。お客様には曖昧に濁してしまったため「定義がない」には一安心ですが(え)ちょっとややこしい説明をしてしまい、さらに混乱を招くことに…
「シティポップの定義って何でしょう?」
「定義っていわれると…何だろう」
「誰がそれにあたりますか?」
「大瀧詠一とか角松敏生とか…」
「それ2人とも知らないです」
「AORっぽい雰囲気の曲かな」
「AORって何ですか?」
そう、このAORってのも境界線がかなり曖昧で、比喩した直後に後悔。AORは「Adult Oriented Rock」の略で、「都会的な大人向けのロック」という、それ誰目線での解釈よ?ってツッコミたくなるライン引きが難しいジャンルのひとつです。
たとえば、以前ご紹介した角松敏生の『BEFORE THE DAYLIGHT』(1988年)ってアルバムは、(時代的にってのもあるけど)AORやシティポップには属さないのに、82年の『WEEKEND FLY TO THE SUN』なんかはそれにあたる。マニアじゃなきゃその明確な違いってわからないワケで、説明するのもなかなか難しい。
同じアーティストでも、作品によりシティポップ(AOR)だったりそうじゃなかったりするもので、これまたややこしく。超安易且つ曖昧な表現をすると「80年代前半のおしゃれな曲」って感じ…(か?)なんだけど、それもまた個人の解釈によるからややこしい。
ちなみに、海外では日本のシティポップがマニアの間でバカ受けしているようで、前述の角松敏生や杏里、吉田美奈子に山下達郎はもちろん、中でも最も高い人気を誇るのが…
出典:Plastic Lover
竹内まりやの「Plastic Love」というのは有名なハナシ。同曲は、彼女の復帰作『VARIETY』(1984年)に収録されたナンバーで、夫がライブでカバーしたり、リミックスシングルが発売されたり、海外のDJの間で流行ったりと、その路線では高い人気と知名度を誇っております。ただ、『VARIETY』ってアルバム自体は(個人的に)シティポップではない気がする。
シティポップの代表作といえば、夫・山下達郎の『For You』(1982年)や、その前後にリリースされた佐野元春の『BACK TO THE STREET』(1980年)、大瀧詠一の『A LONG VACATION』(1981年)、そして…
おっさん的シティポップの最高傑作=ユーミンの『Pearl Pierce』(1982年)なんかも人気です。ユーミンもパールピアスまではシティポップぽいんだけど、次作『REINCARNATION』(1983年)では一転、産業ロック風の仕上がりに…
いったいどうまとめたらいいのか、綴る毎に迷宮入りしていく感じですが。とりあえず、代表作と記した前述のアルバムを聴いていただければ、そのなんたるが何とな~くは分かる…ハズ(?)
出典:Friday Night Plans
ご質問いただいたお客様(おしゃれメン)からは「今の若いアーティストにも(シティポップが)人気なんですよ~」って教えていただき。Friday Night Plansによる「Plastic Love」の名カバーもヘヴィプレイさせていただいております。
こういう発見も
この仕事ならでは(だよね)
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